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長谷川 伸; 竹下 英文; 吉井 文男; 幕内 恵三; 西本 清一*
IAEA-TECDOC-1023, p.413 - 424, 1998/06
廃プラスチックの再資源化のため、ポリプロピレン(PP)とポリオキシメチレン(POM)の放射線とゼオライトとの併用による熱分解について研究した。ゼオライト存在下で照射したPPは、熱分解が100Cも低い温度から開始した。その場合の空気中照射では、熱分解生成物に酵素を含むチトン類などの有用物質が得られた。POMに対しては、ゼオライトが照射後の熱分解に有効であることがわかった。ゼオライトは、照射POMの分解の開始温度のほかに、分解の終了温度を著しく低下させることができた。これら照射ポリマーの熱分解にはゼオライトの構造が著しく影響した。
森田 洋右
JAERI-M 83-128, 135 Pages, 1983/09
ヨウ素を開始剤としたテトラオキサン-1,3-ジオキソラン-メチラール系固相共重合を15lのニーダー型重合機を用いて研究した。共重合により、非常に熱安定性の高いオキシメチレンコポリマーが高収率で得られることが見い出された。高分解能NMR.走査型電子顕微鏡、示差熱量計、ゲルパーミエイションクロマトクラフによって、得られたポリマーの諸物性および重合機構を明らかにした。また、本固相共重合においては重合後、未反応モノマーや不純物を含んだ重合物をベント式押出機によって直接ペレット化することができる。このため、本法はポリオキシメチレンの製造法として、その著しく簡略化されたポリマーの機械的諸物性を測定し、すでに市販されているジュラコン(ポリプラスチックス製)やデルリン(デュポン製)のそれと比較した。
森田 洋右; 石垣 功; 西村 浩一; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 23(11), p.3411 - 3420, 1979/00
被引用回数:11,3ジオキソランとテトラオキサンの固相共重合において、得られた重合粒子から未反応のモノマー及び生成した不純物を除く方法を検討した。まず、種々の溶媒によって未反応のテトラオキサンを除く方法が検討されたが、本系のテトラオキサンは昇華性があることを利用し、単に重合系を減圧にすることによって、容易に除くことが出来ることが判明した。また、生成したポリオキシメチレンを劣化させる不純物はガス状アンモニアと重合粒子を数分接触させることによって中和されることが見い出された。これらの結果、ポリオキシメチレン樹脂に関し、まったく新しい固相共重合製造工程が提案された。即ち、本固相共重合終了後直ちに、アンモニアガスと重合粒子を接触させただけで、エクストルーダー等により直接ペレット化する方法である。
岡田 漱平; 中瀬 吉昭
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 22, p.211 - 214, 1979/00
熱重量測定データの動力学的解析で、反応速度定数のアレニウス則を仮定せず行う方法(TG-Matrix法)を用いてポリトリオキサン(アセチル化物)の熱分解を行った。ポリトリオキサン(ポリオキシメチレン)の熱分解から、すでに報告されている反応次数(1次)と活性化エネルギーの値と比較した。反応次数は一致し、活性化エネルギーは分解初期(≦430C)の部分ではほぼ一致するが、それより高い温度領域ではより高い値が得られた。反応速度定数の温度依存性があることを示している。TG-Matrix法の有効性が認められる。
森田 洋右; 石垣 功; 西村 浩一; 渡辺 祐平; 伊藤 彰彦
JAERI-M 6357, 19 Pages, 1975/12
トリオキサン及びテトラオキサンの放射線固相重合、または共重合によるポリオキシメチレン製造プロセスの開発を当開発室で長年にわたり研究してきた。本報は、その一環として、トリオキサンの固相重合物を有効に利用することを目的とした応用研究に関するものである。すなわち、トリオキサン固相重合物を有効に利用することを目的とした応用研究に関するものである。すなわち、トリオキサンの結晶軸にそって固相反応が進行し、非常に配向性の良いポリオキシメチレン結晶が容易に得られる。このポリマー結晶の繊維軸方向の引張強度は非常に大きいことが知られているが、複合材の強化材として、この潜在的な強度的特徴を有するポリマー結晶を利用することを試みた。マトリックス材として市販の不飽和ポリエステル樹脂、ウレタンエラストマー、スチレン等を用い、強化材としてトリオキサン固相重合物の繊維状のもの、及び軸方向の揃った繊維束、また比較例としてガラス繊維を用いた複合材を作成し、その物性値を評価した。さらに、クロロプレン系、ウレタン系接着剤を用いて、マトリックス樹脂と強化材の接着性の向上も試みた。
石垣 功; 森田 洋右; 西村 浩一; 伊藤 彰彦
J.Appl.Polym.Sci., 18(7), p.1927 - 1942, 1974/07
被引用回数:10ポリマーの分子量分布測定法としてGPCは広く使用されているが、ポリオキシメチレン(POM)は熱・酸により容易に分解するためPOMのGPC測定は困難であった。著者らは比較的熱安定性の優れたPOM(テトラオキサンと1.3-ジオキソランの共重合体)を使用して、POMのGPC測定を行なった。まず、分析用GPCを使用して、POMの分子量測定のための標準条件を決定し、POMのGPC測定が可能であることを明らかにした。つづいて、大量試料の分別が出来る分取分別用GPCを製作し、これを使用して、POMの分取分別を行ない、POMが分子量の大きさに基づいて効率よく分別されることを明らかにした。分子量により分別された各留分は巾の狭い単一ピークの分子量分布を有していること、及び、GPC測定中のPOMの分解は殆んど起っていないこと等が明らかになった。
伊藤 彰彦
工業材料, 21(9), p.51 - 55, 1973/09
トリオキサンの放射線固相重合によって得られたポリオキシメチレンは、他の製法によって得られたポリオキシメチレンと異って、三次元配向性であり、折れたたみのない特殊な構造を有する。このフイブリル状ポリオキシメチレンは引張り強度、ヤング率などについて、繊維軸方向には非常に大きな値を示すが、これを直角な方向には容易に剥離する。このような特徴を有するポリオキシメチレンの利用についての検討は十分に行なわれていないが、複合材料用の強化繊維、増粘剤などの用途が有望である。一旦溶解すると三次元配向性はなくなるが、他の重合法によるものとほぼ同等の物性を有するポリオキシメチレンが、より低コストで得られる。
坂本 昌弘; 西村 浩一; 岩井 正*; 中村 剛生*; 伊藤 彰彦
JAERI-M 5057, 40 Pages, 1972/12
トリオキサンの放射線固相重合に関し、中間規模試験装置設計製作および運転条件設計製作および運転条件設定のための研究および各装置の仕様についてまとめた。すなわち、試験装置の仕様決定のための研究で、モノマー精製、整粒、照射、重合、洗浄、乾燥、ポリマー粉砕および安定化に関する知見を示した。主要点を示すと次の通りである。(1)後効果重合の重合収率とポリマー分子量に対する不純物許容量を測定、(2)不純物を許容量以下トリオキサンを精製する方法(3)照射が均一に行なわれるような電子線照射条件(4)重合収率と分子量に対する前照射、後効果重合条件(5)無酢による末端アセチル化により成型可能のポリマーを得る条件を見出した。これらの知見にもとづき試験装置の仕様を定めた。